八尾の米を広めていきたい

氏 名:福山 俊光 さん
年 齢:30歳
出身地:富山市
就業年次:平成13年



主に何の生産を?
 作っているものは水稲だけ。コシヒカリとてんたかくとモチ米を作っています。夏場には、八尾のグループでラジヘリの防除もしています。ほかに減反の水田を利用して、自家野菜を作っています。その水田の中には人から借りた水田もあるので、委託で作らせてもらっています。

冬の時期は?
 収入がないとツライので、バイトをしています。派遣に登録しているので、毎年12月から3ヶ月間だけ工場に働きに行っています。次の冬からは大豆にも取り組んでいこうかなと考えているところですね。

就農の動機は?
 祖父も父も田んぼをしていたので、その影響が大きいですね。小さい時から携わっていて結構好きだったので。それに長男なので、将来は継がなきゃいけないかなという思いもありました。

学校は農業高校を?
 はい。高校を卒業してから、アルバイトをしながら、家で水稲を生産していましたが、その4年目に色々なことがあって、富山市の関野さんという方のところに2年ほど勉強をさせてもらいに行きました。自分に足りないものが分からなかったので、関野さんから色々なものを吸収したいなという思いもあって。その後も、関野さんのところに通いつつ、自宅で少しずつ面積を増やしていきました。それから4年後に本格的に自分1人でやるようになったんです。なので、家族経営ではないです。母には、土・日曜に手伝ってもらう程度ですね。

関野さんのところで得たことは?
 関野さんのところは特別栽培米、減農薬、減化学に取り組まれていて、米ぬかや鶏糞など色々な有機物を使って米づくりをされていたので、そういう面が勉強になりましたね。自分も、有機栽培まではいかなくても、減化学兼減農薬栽培など少しでも化学肥料を使わない、自然にやさしい農業をしていきたいなと思っています。

面積はどのぐらい増えたのですか?
 就農当初は4haあるかないかぐらいでしたが、6.8haまで増やすことができたのは、自分の意志ももちろんありますが、周りの人に助けられたことが大きいですね。「田んぼあるけど、してみるか」という話を結構もらいました。

やり甲斐や喜びを感じられる時は?
 栽培したものを人に食べてもらった時に「美味しい」って言ってもらえた時ですかね。あとは、農薬の散布量を少なくしているので、他の田んぼよりトンボが多く飛んでいた時は、ちょっと嬉しくなりますね。

販売ルートは?
 今はほとんど農協に卸していて、残りのわずかな分を個人客に販売している状態なので、もっと大きい販売ルートができればなと思っています。1人だと限界があるので、地域の専業農家の人たちと一緒に八尾のブランド米みたいなものを作って、流通させることができればいいなと思っています。この話は周りの人にも言っていますが、自分がまだ若いからか「言っとるわい」ぐらいの反応しか(笑)。八尾のお米が少しでも認知されればと本気で思っているんですがね。

お米に関する、今後の目標は?
 特別栽培米を目指しています。面積も少しずつ広げていきたいと思っています。13haほどまでは1人でできるようになりたいですね。それ以上になると、1人では限界があるので、臨時雇用など一緒にやってくれる人を探して少しずつ増やせたらなと思っています。

新規に就農する方にメッセージを
 農業をして損はないと思うんですよ。信念を持ってやれば、やり甲斐のある仕事だと思うので、頑張ってほしいですね。若い力で富山の農業を盛り上げていってほしいし、自分も一緒に盛り上げていきたいです。

■現在の経営状況
 水稲 6.8ha
 作業委託 0.7ha

■将来の経営構想
 水稲 10ha
 作業委託 3ha


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