就農しようと思ったのはいつ頃から?
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両親が始めた家業のため、当初は働くだけの両親を見て育ちました。でも、いつも元気に明るく働いている両親の背中を毎日そばで見ているうちに、やりがいのある仕事だと興味を持ち始めました。また、家族がいつも一緒にいられる農業に魅力を感じるようになり、小学生の頃から就農することを決めていました。
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ということは家族みんなで農業を?
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そうです。夫と両親で経営しています。あと常時4人のパートさんに手伝ってもらっています。ずっとこのままの形でやっていきたいと思っています。
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何を作っているのですか?
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30年以上両親がやってきた春の花壇苗、秋のシクラメンなどを基盤とし、私は短大卒業後、静岡県で2年間挿し木花木について勉強してきたので、この経験をもとに「サザンクロスランタナ」などの花木類を栽培しています。そして、「千華園」という名前で、県内をはじめ金沢、中京・関西方面に出荷しています。
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就農時の農業に対するイメージは?
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明るくて楽しくて、やりがいのある仕事。やればやっただけのことが返ってくる仕事でも、やってもやってもきりがない仕事でもあります。
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学んだことや良かったことは?
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やはり、やることに限界がない仕事だけど、本当に手をかければかけるほど、花は私たちの努力に応えてくれるんだなということを実感しました。以前、これは丈夫な性質の花だから、前の残りの土でも大丈夫だろうと植えた事があります。その時その花がうまく育たなかったことがありました。やはりものづくりにおいて、手を抜く事は失敗の元だということを改めて実感しました。良かったことは、たくさんの大切な人たちと出会えたことです。良いものを作るためには、同業者や関係者の方々との良い関係があってこそだと思っています。あらゆる面の人生の先輩である方々のお話を聞くことによって私自身も成長できたと思います。これからもどんな出会いが待っているのか楽しみです。
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将来の目標は?
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規模はこれ以上広げず、中身の充実を目指します。そして、「千華園の花は丈夫で長持ち!」ということをもっともっと消費者の方々へアピ−ルして、千華園のファンが増えればいいなあと思っています。
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そのために努力したいことは?
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基本となる土づくりにはケチらず手を抜かず、日々研究し続けていこうと思っています。そして、花と会話し、品質の向上を目指します。今は商品安価の時代だからこそ、ロスを減らして、余分な経費削減に努めたいです。
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新規に就農される方にメッセージを
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小さな種から育てた花が、きれいに咲き誇ってお嫁に行くときの喜びは、育て上げた者にしか味わえないものです。生き物が生きている以上、毎日変化し続けます。刺激のある毎日を送れる農業ってすばらしい職業だと思います。
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■現在の経営状況
ガラスハウス 6棟 1,568平方メートル
パイプハウス 15棟 1,970平方メートル
■将来の経営構想(平成22年以降の目標)
・その時代のニーズに合わせて対応していきたい。 |