農業は、未来のある仕事です

小西 喜博さん 氏名:小西 喜博
年齢:33歳
出身地:小矢部市
就業年次:平成14年

いつから有限会社「耕」にお勤めですか?
 平成14年5月から勤めています。ここは家族経営で、従業員は私を含めて3人います。

就農されたきっかけは?
小西さん 以前は、車の修理や取付けなどをする会社に勤めていました。仕事自体は好きだったのですが、その業界の未来が見えなくなってきたので辞めました。それから3ヶ月ほど経った時、テレビで“農業従事者が少ない”ということを知ったのがきっかけですね。実家の田んぼを手伝えるようになれたらという思いと、農業はなくなる仕事ではないという考えから、将来性のある農業に就きたいと思うようになりました。それで、就農するなら地元の方がいいと思って「耕」に頼みに行ったんです。

最初はどんなことから?
 草刈りですね。でも、草刈りは草刈りでも常に違うんですよ。それが刺激的でしたね。体を動かすのが好きなのかもしれませんね。

今はどんな仕事をされていますか?
 以前は手作業が多かったのですが、最近は機械作業をたくさん任されるようになりました。手作業をする人の気持ちが分かるので、機械を使う時は手作業を少しでも楽にできるよう心がけています。

さまざまな経験が活きているのですね
 やっとそう思えるようになってきました。それまでは、そんなに気はまわらなかったですね。仕事が見えるようになり、より良いやり方が分かるようになってきました。まだまだ覚えなきゃいけないのですが。

「耕」では何の栽培を?
 お米の他、ホウレンソウや水菜など数種類の野菜を作っています。野菜栽培は、7〜8年前、研修生の「ハ小西さんウスを活用しよう」という発言がきっかけで始まりました。冬の仕事のメインは、地元の学校給食に出すネギです。会社や近場の直売所、地元のスーパーでも販売していますよ。他に、リンゴも作っています。品種は「ふじ」と「王林」ですね。2年ほどリンゴの講習会に通ってから、実際に作り始めました。今はリンゴの剪定などを任されています。「耕」のリンゴは甘くて美味しいと自信を持って言えますね。

多くの作物を作られているのですね
 まだあるんですよ。社長と奥さんが、昨年から新しく豆腐を始めたんです。今はまだ味を均一にするために、試行錯誤を繰り返している段階です。豆腐づくりに伴って、大豆にも力を入れるようになりましたね。

やり甲斐を感じる時は?
 自分で世話したものが実った時は、やっぱり嬉しいですね。特にリンゴは、自分のイメージ通りにできた時は嬉しいです。リンゴやお米は、すぐに結果が出ないので、その過程を見るのも楽しみになっています。

農業から学んだことは?
 我慢と努力ですかね。自分でやるしかないというか、人には頼れないこともあるので。また、育て方の基本はあると思いますが、それが必ずしも正解とは限りません。基本をベースにしながらも、自分で考えていかないと、うまくいかないんです。だから、発想が豊かになっていきますね。

これからの目標は?
 社長から信頼される人になりたいですね。そして、仕事をもっと任せてもらえるようになりたいです。会社にいる以上は、会社のためになることをしていきたいです。「耕」をもっと盛り上げていけるようになりたいですね。

新規に就農する方にメッセージを
 やりたいという気持ちがあるのなら、バイトからでも始めてみればいいと思います。生半可な気持ちなら辞めた方がいいですね。覚悟をして、信念を持って取り組まないとダメだと思います。

■勤務先「耕」の経営内容
 水稲 35ha  
 作業受託延 120ha  
 大豆 30ha  
 大麦 7ha  
 農産加工

■将来の経営構想
 ・農産加工部門の拡大


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