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ビジネスとして、PRしていきたい
氏 名:前田 真一郎
年 齢:28歳
出身地:小矢部市
就農年次:平成16年
学生の頃から就農されるつもりでしたか?
高校に入った時点では、まだ自分の中でハッキリしていませんでしたが、入った大学が学生の9割以上が就農するようなところだったので、そこで悩みが吹き飛んで就農しようと思ったんです。大学在学中に何ヶ所か研修に行く機会があったので、卒業後の研修はもう行かなくてもいいと思い、すぐに自家就農しました。
今は何人で仕事を?
一時期、従業員を雇っていたこともありましたが、今は父と私とパートの方で水稲をメインに生産しています。母は農産加工を担当していて、妻はそのお手伝いをしています。加工品に使うカブラなどの野菜は、母と妻が作っています。その自家野菜を使って、白瓜の粕漬や梅干し、かきもちなどを作っていますね。
お米は特長があるそうですね
今は、合鴨農法をしています。農薬は全く使っていません。合鴨が虫や草を食べてくれるので、除草剤を蒔かなくても良いんですよ。ただ、これは全体のごく一部で、東京にいるお客さんのために作っているようなもの。後は普通に栽培しています。また、ネット販売もしていますが、ほぼリピーターさんだけのものですね。
水稲についての目標を教えてください
規模を拡大することよりも、どうやって質を上げていくか。質の向上ですね。価値を上げる方を優先していきたいです。
就農から5年経っていかがですか?
機械操作に関しては自分なりに年々上達していることを実感できていますが、トータルな段取りになるとまだ全然分かっていないことが多いですね。今はその役割が父から切り替わり始めたばかりで、自分で栽培を管理する機会が増えてきたところなんです。最初の頃は機械に乗ってばかりいましたが、何のためにしている作業なのか理解できていなかったんですよ。これからは、全体を見られるようになるために、色々なことを覚えていかないといけませんね。
就農して良かったことは何ですか?
最初の頃は、全国にいる農業者とたまに会えるのが楽しみで続けられた部分がありました。久しぶりに会ったら、新しいことを始めていたりして、刺激をもらえるんですよ。また、全国農業青年クラブ連絡協議会では、農業をどう盛り上げていくかということも話しています。全国から集まったブロック代表者や、それを束ねている会長さんなど自分の考えをしっかり持っている人たちが集まっているので、農業全体のことを考えることが多く、もろ刺激を受けていますね。今はそういった人たちの知恵を吸収している最中です。誰かの考えに染まるのではなくて、色々な意見を聞いて、いいと思うものを取り入れていきたいと思っています。
これからトライしてみたいことは?
ビジネスという、農家がやっていないことを、もっとやっていきたいと思っています。誰もやっていない商談というものを、できるところからやりたいですね。この考えが強まってきて、近頃は従来の農業者から脱皮してみようかという感じになってきています。いいものを作るということは誰もが思っていることですが、いいものを作ったうえでどうPRするかというのは、ほとんどの人がしたことがないと思うんですよ。どう売り込むかということを追求していけば、色々な仕事がもっと面白くなるんじゃないかなと思っています。
新規就農する方にメッセージを
5年後の自分の理想像を設定して、その目標に向かって取り組んでみたらいいんじゃないかと思うんですよね。他愛もなくてもいいのですが、目標を持つことが大切だと思っています。ちなみに、私の5年後は、相棒を見つけて新しい人と農業をやってみたいなと思っています。
■現在の経営内容
水稲 22ha
ハトムギ 7a
大豆 8ha
野菜 2ha
■将来の経営構想(平成23年以降の目標)
・質の向上
社団法人 富山県農林水産公社
〒930-0096 富山市舟橋北町4番19号(富山県森林水産会館6階)tel076-441-7396 fax076-444-3851