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いずれは教育や福祉ともかかわりたい


松本 剛明 氏 名:松本 剛明
年 齢:35歳
就農地:射水市
就農年次:平成20年



もともと農業は好きだったのですか?

   農業には、ほとんど関心がありませんでした。就農前は、大学の水産試験場やNPO団体に所属するなど、農業とは無縁の世界にいました。
   

なぜ農業を?

   家に少し畑があって、祖母が野菜を作っていました。今から7年ほど前、祖母の体力がなくなってきたので、少し手伝いました。その時に野菜の栽培や農業に興味を持ち始めました。それから、農業関連の本を読みあさり、県内の様々な農家を訪ねて、お話をうかがいました。そこで出会った先輩農家達の、誇りを持って農業に取り組む姿に触発されて、就農を決意しました。
   

家族は賛成しました?

   誰も賛成してくれませんでした。特に、父は大反対で、ケンカもしました。結婚前だったので、妻の両親も反対でした。今では、自分の両親と妻の両親が、一番の理解者であり協力者です。
   

何を作っているのですか?

   イチゴを主力に、ブロッコリー、ネギ、キャベツ、ニンジン等の野菜です。
   

生産している野菜に独自の特徴はあるのか?

   ブロッコリー、ネギ、キャベツは県が推奨する品種です。イチゴは「紅ほっぺ」という品種です。静岡県が産地で、糖度が8〜9度あれば合格と言われています。私の紅ほっぺは、平均して12〜13度、最高15〜16度まで高めています。
   

糖度を高くする秘訣は?

   堆肥などの有機肥料の使用や土壌分析により、施肥設計を考えて土づくりをすること、摘花などの基本技術を徹底することです。あとは潅水の量やタイミング、温度管理などが重要です。詳しいことは内緒なので……。
   

ニンジンは何か特徴があるのですか?

   「アロマレッド」という品種を栽培しています。県が推奨する品種に比べて、発芽率など栽培面で難しいところもありますが、風味が良くて甘いので美味しいという特徴があります。試験的に、同一圃場で生産した数種類のニンジンの食べ比べを、消費者の方々やレストランシェフの皆さんに行っていただいたところ、「アロマレッド」の評価が一番高かったことが選んだきっかけです。
   

販売ルートの開拓はどのように?

   最初の年は、飲食店やスーパーなどへ営業をしました。2年目からは口コミで顧客が増加し、さらに人との出会いを通じて、自分で営業をしなくても取引先が増えていきました。小売店や飲食店などは、農家からの積極的な提案を待っているように感じます。
   

収支の状況はどうですか?

   潤沢とは言えませんね。収支を良くしていくには、イチゴの拡大ができれば良いのですが、これまでは土地の関係で都合よく行かないところもあって……。
   

というと?

   ほとんどの土地が借地なのです。全部がイチゴに適した畑ではないですし、仮に適したとしても、冬になると雪で行けなくなるところもあります。小さな畑が点在しているので、それぞれの畑にビニールハウスを建設すると、生産効率が悪くなります。
 しかし、今後、イチゴ栽培に適した畑を借りられる目処が立ってきたので、着々と準備を進めて行きたいと思います。
   

就農して4年半が過ぎていますが、楽しいですか。それとも……。

   楽しいし充実しています。それは間違いありません。お客様からの喜びの声をいただいたとき、きちんと野菜が育ってくれたとき、土づくりのことや次にチャレンジすることの構想を練っているときなど、楽しいときがたくさんあります。もちろん、栽培技術も未熟ですし、自然相手の仕事なので、思い通りにいかないこともありますが、その分うまくいったときの達成感は大きいですね。
   

夢とか、将来の計画は?

   農産物を生産するだけでなく、教育や福祉とかかわり合いながら農業ができたらいいなという夢を持っています。最近では、園芸福祉活動や食農教育などが各地で行われるようになっています。将来は、学びや成長の場の提供、生きがいや健康づくりなど、農業を通して社会に貢献できる農家になっていきたいです。
 

  ■現在の経営状況
イチゴ 10a
その他(ブロッコリー、ネギ、ニンジン他) 150a


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