収穫が、一番の喜びです

松本 孝 氏 名:松本 孝
年 齢:35歳
出身地:南砺市
就農年次:平成6年



高校卒業後、すぐ有限会社「ヤマダ農産」に就農されたのですか?
 はい。それから、ずっと「ヤマダ農産」の社員として働いています。この会社は「サカタニ農産」のグループ会社で、従業員は全員で8名になります。水稲を中心に栽培し、苗作りから田植え、稲刈り、精米まで一貫して行っているのが、会社の特徴ですね。

就農のきっかけは?
 私の家は非農家でしたが、農業高校に進み、農業の楽しさを知ったことが、就農したきっかけです。高校生の時、学校で勉強したことを生かして、将来は農業をやりたいなと思うようになりました。そして、高校の先生に紹介されたのが、「ヤマダ農産」だったんです。

就農当初は、いかがでしたか?
 農業高校では草花を栽培していましたが、会社は水稲中心だったので、同じ農業とはいえ、学校で習ったことと実際にやることとのギャップがかなり大きかったですね。すべてが一からのスタートだったので、まずは色々なことを覚えていくことから始めました。

今は何の担当を?
 主に水稲を担当しています。また、水稲を担当している者が麦も担当するという形になっているので、その両方に取り組んでいます。冬場は、コンバインなどの機械整備などをしています。私の担当ではありませんが、他に果樹担当や野菜担当もありますね。

就農から16 年経っていかがですか?
日々、おいしいお米づくりに勤しむ松本さん。 まだまだといった感じですね。稲作は基 本的に「サカタニ農産」の方々と一緒に行っているので、先輩はもちろん、後輩も何人かいます。肥料散布は苗の姿を見て、量を決めなければいけません。自分で見てすぐ判断できるようになれたらいいのですが、散布する量が分からない時も多々あるので、そういう時は先輩に聞いています。また、肥料の撒き方にしても不慣れなところがあります。なので、後輩を指導するのはまだ先のことになりそうですね。今もこれからもずっと勉強していかなければならないなと思っています。

「ヤマダ農産」の社風は?
 明るい雰囲気ですね。若い人も多く、みんなで楽しくワイワイ過ごしています。とてもいい環境ですね。自分は恵まれているなと思っています。

日頃、心がけていることは?
 常に" 一番いい物を作らなければならない" という心を持ち続け、日々努力することです。自然の中で、汗をかきながら、真面目に励んでいます。

お客さんと直接触れ合う機会はありますか?
 砺波にサカタニ農産系列のお米屋さんがありまして、そこで精米したものをお客さんの家まで配達するという仕事をしていたことがあります。その時に近所のお客さんたちに直接お会いし、声を聞かせてもらうことができました。こうした機会を作らないと、お客さんも離れていきますし、いい仕事をさせてもらったと思っています。以来、安心して食べていただける安全なお米を作らなければならないなと強く思うようになりましたね。

外部の青年農業士とのお付き合いはありますか?
 地域の青年農業士の集まりで顔を合わせることがあります。その時は、色々なことを話しますね。仕事の話もしますし、相談もしやすいです。

今まで農業をしていて良かったなと思うことは?
 苗から一生懸命育てて、秋に品質のいいお米を収穫できた時。それが一番の喜びですね。

今後の目標は?
 色々な作業に対して自信を持ってできるようになりたいですね。そして、何でも自分1人でできるようにならなければいけないなと思っています。早く一人前になることが目標です。

新規に就農する方にメッセージを
 色々大変なこともあると思いますが、やり甲斐のある仕事だと思うので、色々なことにチャレンジして頑張っていってほしいなと思います。

■現在の経営状況(※サカタニ農産全体)
稲 206ha
大豆 50ha
大麦 60ha
リンゴ 3ha
ハウスもも(ポット鉢)ほか 410鉢
ハウス野菜 (ほうれん草・小松菜・レタスほか)
加工販売 (切り餅・味噌・にんにくソース・ にんにく味噌・りんごジュース)


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