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技術力を高めていきたい
氏 名:村藤 義明 さん
年 齢:27歳
出身地:富山市
就農年次:平成18年
ご家族で果樹を?
梨とリンゴを栽培しているのは、父と私の2人です。梨は幸水、豊水、あきづきの3種で、リンゴはさんさ、千秋、こうたろう、王林、ふじなど5〜6種類を作っています。直売所での販売は、弟に手伝ってもらっています。
お父さんがずっと育成を?
父は以前、養豚をしていましたが、富山西インターへの道路が開通したのを機に、養豚を辞めて果樹を始めたんです。
就農されたきっかけは?
養豚を継ぐ気はなかったので、普通の学校を出ましたが、県外の直売所での勤務を両親から紹介されたので、そこで1年間働きました。その後、実家に戻って1〜2年手伝っていましたが、まだ悩んでいましたね。ちょうどそんな時に、若手の梨の会に参加したんです。その会には若い人もいたので、自分もやろうかなと思えたのがきっかけでした。刺激があるし、勉強になりますね。その人たちと会っていなかったら、就農しようとは思わなかったと思います。
その直売所で学んだことは?
直売所では他の従業員の人と一緒に接客業をしました。生産者との委託販売をしていたので、生産者への対応の仕方やお金のやり繰りなどを学ぶことができました。
こちらにも直売所があるんですよね?
約6年前、うちの土地に建てました。当初はうちのリンゴと梨だけを売る予定でしたが、近くで野菜を作られている農家さんにも声を掛けて委託販売のような形になりました。1年間を通して農産物を出されている農家さんは30人ぐらいですね。うちで収穫したものも、ほとんど直売所で販売しています。野菜の収穫は6月ぐらいから始まるので、営業期間はそれに合わせて6月ぐらいから12月いっぱいまで。直売所を始めるようになってから、色々な種類の野菜を作ってもらえることになったんですよ。
リンゴの委託販売も?
そうです。うちのリンゴもたまに少ない時があるので助かるんです。品揃えの方が気になるんですよ。いいものを作っている人に出してもらったら、いいものを売っている店になるので、そういう店にした方がいいなと思いまして。
仕事で大事にしていることは?
1年を通して要所要所で手をかけることが大事。手を抜くと少しずつ悪くなっていきます。剪定のやり方はどこも同じような感じですが、性格的なものや技術力で違ってきます。自分は経験を積みながら技術力を高められるよう努めています。また、講習会にも参加して色々学んでいます。
他の梨やリンゴとの違いは?
特に梨を収穫する時は、完熟したものを収穫するようにしていますね。そこが他の方との大きな違いです。これは直売の良さだと思いますね。
栽培と販売のやり甲斐や喜びは?
栽培は1年かけて作るので、美味しいものができた時は、良かったなと思いますね。販売は、「去年買って美味しかったから」と言ってまた来られると嬉しいですね。反面、手を抜いたらダメだなとも思います。お客さんはいいことも悪いことも言われるので、直売をやっていないと分からないことは多いと思います。
これからの目標は?
生産者としての技術力を高めていきたいです。そのために色々聞いたり、見たりするほか、借りているリンゴ園で色々な作り方を試したりしています。今、1番いいと言われている作り方よりも、もっといい方法があるんじゃないかなと。模索中ですね。新しいやり方に挑戦していきたいです。
就農して良かったことなど
果樹の栽培は全部自分の責任で、自分のペースで頑張れるので、会社勤めの人とは苦労や大変さの質が違うなと思いますね。あとは、仕事として成り立つようになれば、より意欲的に楽しく取り組めると思います。周りにもいい仕事だと言えるので、後は収入だけですね。面積的には充分食べていけるだけの大きさなのですが、植えて間もないものが多いんですよ。リンゴは10年必要ですが、植えてから10年経っていないものが多くて。でも、10年も待てないので、4〜5年で収穫できる種類のものを増やしていこうかなと思っています。ただ、今でも収穫量が増えてきたら目一杯になるので難しいところですね。
新規に就農する方にメッセージを
続けることが大事だと思います。1年でうまくいかなかったとしても、とにかく継続しないと分からない仕事だと思うので。今は収入のよい仕事ではありませんが、10年後、20年後は農業は多分強いと思うので、それを信じて頑張ったらいいと思います。
■現在の経営内容
梨 30a
リンゴ 1ha
■将来の経営構想(平成23年以降の目標)
・技術力の向上
・質の向上
社団法人 富山県農林水産公社
〒930-0096 富山市舟橋北町4番19号(富山県森林水産会館6階)tel076-441-7396 fax076-444-3851