大変だけど、気持ちはラク

氏 名:長原 和也
年 齢:32歳
出身地:入善町
就農年次:平成18年



就農のきっかけは?
 うちは祖父の代から兼業農家で、水稲は両親がっていました。自分は土木作業員でしたので、休日忙しい時にだけ手伝っていましたね。次男というこもあり、最初は継ぐ気はなかったのですが、長男が業とは全く違う職に就いたので、私が継ぐことになました。

水稲は、どのぐらい任されているのですか?
 段取りは父と2人で考えていますが、父は平日会社に行っているので、作業はほとんど私がメインでやっています。

自分中心で仕事をやるのはいかがですか?
 気持ち的にはラクですね。使われているより、自分でやっている方が。

栽培方法などはお父さんを見て学ばれたのですか?
 そうですね。ただ、うちはそれほど面積がないので、最初の頃は舟見にある大きな農家にたまに手伝いに行き、そこで勉強させてもらいました。色々なことを吸収できましたね。

ヘリの防除もされていますか?
 はい、就農してすぐ免許を取りました。その時、農協から補助が出たので、少ない費用で取得することができました。入善町ではヘリを飛ばすのが6班ぐらいに分かれています。自分は上原地区で、そこの班長を務める高田農産の社長から教わりました。ヘリは入善町が作った組合「ハイテク入善」で借りてオペレーターをしていますが、大分うまくなりましたね。それでも、シーズンの最初はすごく緊張します。実は県大会に出場する予定でしたが、雨で中止になったんです。県大会で2位まで入れば全国大会に行けたので、残念でした。

水稲の他にも何か栽培を?
収穫時の喜びが、お米づくりのモチベーション。 白菜など色々な種類の野菜、ウコン、唐辛子を栽培して、直売所に出しています。唐辛子は、入善レッドラーメンの最初の試作の時に使われたんですよ。ウコンは作るのは難しくありませんが、雪の中で作業をしなければいけないのが寒くて大変なところですね。また、去年は露地ネギも出そうと思っていっぱい植えましたが、あまり良くなりませんでしたね。
 新しいところでは、去年の秋からニンニクを植えました。農協からの推薦で、この周辺では結構作られています。今年の春に収穫したものを全部種にして、もっと増やす計画も立てていますが、ちょうど忙しい時期なので、収穫してから、たくさん植えるかどうか決めようと思っています。

お休みはありますか?
 あってないようなものですね。丸1日休みになることはあまりありませんが、休みたい時に休むことができます。そういう自分でコントロールできる気楽さが、性に合っていますね。

6年経って、農業はいかがですか?
 やっぱり、大変ですね。稲刈りの時など、雨が降ってきたら、しばらくできなくなりますしね。計画を立てていても天候に左右されるので、その都度判断しなければならないところが難しいです。

反対に、農業をしていて良かったな と思うことは?
 就農する前までは田植えと稲刈りだけしか手伝っていなかったので、大変さを知りませんでした。今はすべてを手がけているので、その分収穫はすごく嬉しいですね。

日頃、農業をするうえで心がけていることは?
 周りの人に余った機械があるか聞いて、なるべくお金をかけずに多く機械を購入するなど、無駄なことはしないようにしています。

人づきあいも大切にされているのですか?
 はい。行事ごとにはまめに顔を出すようにしています。顔を出しすぎて「行き過ぎじゃないが」と言われることもあるぐらいですね(笑)。APG黒東にも所属しています。農業祭では、自分たちで作った野菜を販売するのですが、みんなで白菜やキャベツを栽培することが楽しいですね。分からないことを聞ける、いい仲間でもあります。

これからの目標は?
 面積はできるだけ広げて、農業だけで自立できるようにしていきたいです。今は全部で12haですが、15haになるよう、舟川から東側の上今江と下今江に面積を増やしていきたいです。人も雇えることなら雇いたいですね。
新規に就農する方にメッセージを
 大変ですが、頑張ってください。一緒に農業を盛り上げていきましょう。

■現在の経営状況(平成23年)
水稲 7ha
大豆 5ha


社団法人 富山県農林水産公社 
〒930-0096 富山市舟橋北町4番19号(富山県森林水産会館6階)tel076-441-7396 fax076-444-3851