仲間がいるから、より楽しい

氏名:中村 素嗣
年齢:34歳
出身地:京都府
就業年次:平成15年



主穀作を作られているそうですね
 水稲がメインで、大豆も作っています。

就農のきっかけは?
中村さん 妻の家が農家だったんですよ。結婚する前は会社勤めをしていましたが、婿に来て「農業をやる」と言って、有限会社を立ち上げたんです。その時は深く考えていませんでしたが、やってみようかなって。

経営の形は?
 妻は会社勤めなので、両親と義理の兄と私、パートさんの5人で作っています。基本的にオペレーターは、自分と兄の2人でやっていますね。

就農して5年経って、いかがですか?
 天候に左右される職業ですが、やり甲斐はすごくありますね。自分が作ったものが育っていく楽しみがあります。私が就農してから、水稲の面積も徐々に増えてきましたしね。

お米の品種は何ですか?
 今まではコシヒカリ1本でしたが、昨年初めてミルキークイーンを作りました。農協から依頼があったので、契約栽培で作ったのですが、質的にも収量的にも良かったですね。単収も10俵以上ありましたから。

コシヒカリとの生産の割合は?
 せっかくミルキークイーンを作るのなら、半分ぐらい作らなきゃいけないだろうということで、昨年は半々ぐらいでしたね。コシヒカリの出来も良かったですよ。

お米の出荷・販売方法は?
 今、お米の半分は農協に出していますが、残りの半分は地元の施設や飲食店関係、個人宅に自分たちで配達しています。そもそもは、先方さんから「地元のお米を使いたい」という話をされたのがきっかけですね。最初は少しずつでしたが、去年から量が増えてきました。

楽しいことは?
 入善町には農業関係に若い人がすごくたくさんいるんですよ。全国に行っても通用するぐらい農業が盛んな町ですね。そういう仲間がいるから、より楽しいという思いもあります。

グループに所属されていますか?
 APG黒東の会長をしています。若い人と一緒に楽しくやっていますね。しょっちゅう集まって、飲んで話をするというのが、また楽しみなんですけどね。APGを卒業された先輩方には色々なことを教えてもらったので、今度は自分たちが後輩に教えていけたらなと思っています。

APGには何人ぐらいいますか?
 23人ぐらいですね。その他に農協青年部というのがあるんですよ。それは入善・朝日の青年組織みたいな感じで、何百人単位の大きな規模ですね。

どちらのグループも楽しいですか?
 楽しいですね。やっぱり、輪ですよね。みんな仲間意識が強く、お互いに助け合っているので、楽しい輪ができていると思うんですよ。

これからの目標は?
中村さん やるからには面積を増やしていきたいですね。個人的には米の直売に力を入れていきたいと思っています。ここの水と土は質が良く、気候風土に恵まれているので、米づくりには最適だと思うんです。なので、色々な人に美味しいお米を食べてもらいたいですね。私の出身地の京都の人たちにも米を送ったら「美味しい」と好評で、「また欲しい」と言われました。口コミでどんどん広がっていけばいいなと思っています。

新規に就農する方にメッセージを
 大変なことはすごく多いと思いますが、楽しみながらやるというのが1番だと思いますね。で、楽しみながら美味しいお酒を飲むと(笑)。

■「ファームひばり野」の経営内容
 水稲 約22ha
 大豆 約15ha

■将来の経営構想
 ・水稲の面積の拡大
 ・お米の直売に力を入れる


社団法人 富山県農林水産公社 
〒930-0096 富山市舟橋北町4番19号(富山県森林水産会館6階)tel076-441-7396 fax076-444-3851