足元を固めていきたい

氏 名:岡島 正晃 さん
年 齢:22歳
出身地:高岡市
就業年次:平成13年



就農のきっかけは?
 父の影響ですね。高校は普通科に行きましたが、卒業後は親の勧めもあって、茨城県にある鯉淵学園の農業経営科学科に4年間行ってきました。そこでは実習、実習、実習の毎日。初めて農業に本格的に携わりましたね。

岡島農産は家族経営ですか?
 そうです。祖母と両親と僕ら夫婦の5名で働いています。母は勤めていますが、田植えと刈り取りの時期は休んでくれます。今のところ、季節雇用はほとんどないですね。春からは弟が仕事を辞めて入ります。

岡島農産の特徴は?
 主穀作が主で、転作の麦と大豆は地元の営農組合に作業委託しています。他に、アルギットという天然海藻肥料を使った特別栽培法で作るアルギット米も2〜3haほど作っています。また、冬期間を埋めるために、昨年から里芋を始めました。この里芋もアルギット里芋です。日持ちが良くて粘りがあるのが特徴ですね。
ご自分の担当は?
 父が段取りをしているので、父の指示に従いながら、1人で作業をしています。すべての管理が父で、自分は作業に専念するといった感じ。田植えや草刈りはある程度任せられているので、それらの部分的な作業を覚えていっている状態ですね。ただ、田んぼ20枚ほどの水管理は任されています。田んぼの数は、これから徐々に増えていくと思います。

水管理の難しさは?
 水が来ない時や水の溜まりが悪い田んぼがあるので、こまめに見に行かなきゃいけないんです。その水加減が難しいところですね。

就農して良かったなと思うことは?
 自由な時間が多いんです。忙しい時期以外は、結構好きな時に休みを取れるので。

若い仲間のグループがあるとか?
 15〜16人ほどのグループ「HITS(ヒッツ)」に所属しています。そのグループ名は、氷見、射水、高岡のアルファベットの頭文字に、大勢という意味のSを付けたものなんです。メンバーとは、月1回ぐらいで喫茶店に集まって話をしたり、ボーリングに行ったり、たまに県外の産地を見に行ったりしています。以前は、氷見で米粉でパンを作っている女性のところへ視察に行ったこともあります。メンバーはみんなやる気満々なので、分からないことがあれば何でも教えてくれます。そういうところがいいですね。

今までを振り返って
 今までいまいち身が入らず、だらだらやってきましたが、6年経ってやっとやる気が出てきたのは、息子が生まれたことが大きいですね。頑張ってやらなきゃなと思っています。冬場に里芋を始めたのも、そういう理由からなんです。去年までは12〜2月までバイトをしたり、遊んだりして過ごしていましたが、これからはそんなことをしているわけにもいかないと思ったんです。

これからの目標は?
 一昨年から、この辺一帯の無人ヘリ防除のオペレーターをやり始めたんです。免許を取って、高岡南部ラジヘリ防除協議会に所属して、ラジヘリを買って。今はまだドギマギしながら飛ばしているので、もっと経験を積んで頑張っていきたいなと思っています。ゆくゆくは、この仕事をメインでやっていきたいですね。

新規に就農する方にメッセージを
 多分、僕みたいに成り行きみたいな感じで就農する人もいると思うんです。そういう人は、すぐ農業をやらずに、農業とは全く別の仕事をやってみて、それでも農業の方がいいと思ってから、就農した方がいいと思います。農業にやる気や興味を持つためにも。

■現在の経営状況
 水稲(麦・大豆含む) 約21ha

■将来の経営構想
 水稲(麦・大豆含む) 25ha


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