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氏 名：大坪 洋介 年 齢：30歳 出身地：高岡市 就農年次：平成17年 |
| いつ頃から就農を考えられるように？ |
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| 中学の時です。長男なので、農業をやることは決まっていました。それなら、いっそ職業として取り組みたいと思い、農業高校に進みました。途中、アルバイトを機に接客が好きになり、ホテルマンへの夢を抱いたこともありましたが、結局、東京の農業者大学校に行きました。そこで刺激を受けて、農業に真剣に取り組むようになりましたね。 |
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| 農業者大学校ではどのような刺激を？ |
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| 基本的に、専業農家の長男が集まっている学校でした。３５人中、兼業農家は僕１人ぐらいで、非農家は２人ぐらい。彼らには覚悟と責任があったので、話すうちに負けたくないと思うようになり、実家の農業について真剣に考えるようになっていました。 |
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| 卒業後は、どこかに研修へ？ |
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 米だけでは食べていけないと聞いていましたが、自分でやりたいことも作りたい作物も全然決まらないまま卒業しました。卒業後は、たまたま僕の後輩に小矢部の「（有）アグリワン」の息子さんがいたので、そこで少し働かせてもらうことになり、３年間お米の作業全般に携わりました。そこをやめた後は、田んぼの規模拡大や販売先探しをしながら、生活費を稼ぐためにイタリア料理店でバイトをしたり、非常勤で郵便配達をしたり。そんな生活を４年間続けた後、昨年５月に本格的に専業になりました。段取りや経営は僕が行い、父と２人で栽培をし、母と妻は農家レストランをしています。今は毎日が楽しいですね。気持ちも前向きになり、また新しいことにチャレンジしようと思うようになっていますね。 |
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| 農家レストランとは？ |
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| 昨年２月に「アグリピア高岡の飲食店スペースを利用しませんか」というお話をいただいたのを機に、同年７月から農家レストランを始めました。自分たちの作ったお米や野菜、アグリピア内の農産物直売所の野菜を使って、妻と母が調理した料理を提供しています。最初は直売所に売りに来ている生産者の方々や妻の友人が集ってくださり、少しずつ口コミで色々なお客さんが来てくださるようになりました。珍しさもあって、地元の情報誌にも取り上げてもらい、より広く知ってもらえるようになり、お客さんは少しずつ増えてきています。 |
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農家レストランの経営も？ |
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| はい。「思い切ったことをしたね」とよく言われましたが、器材は全部揃っていましたし、まだ若いので失敗してもいいと。たとえ失敗しても、その経験を次のお店に生かそうと思い、恐れずに始めることにしました。また、結婚前に妻と２人で衛生管理責任者の資格を取得していたことも、そういった話にすぐ対応できた理由のひとつだと思います。 日曜などの忙しい時に手伝いに行くこともありますが、僕としてはイタリア料理店や厨房掃除のアルバイト経験が役に立っているなと思いますね。また、妻はカフェの責任者をしていたことがあり、母も福祉施設の食堂で働いていたことがあるなど、みんな食品関係の経験があったので、衛生面に関しては不安がありませんでした。 |
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| どのような野菜を栽培されているのですか？ |
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| ズッキーニやラディッシュ、アーティチョークなど西洋野菜といわれるものを主に、約３５種類は作っています。主に露地栽培なので、５月から９月ぐらいにかけて作っています。西洋野菜を作り始めたのは、自分たちが食べてみたい珍しいものを作ろうと思ったことがきっかけです。インターネットで種を購入して作り始め、直売所に持って行くうちに、飲食店の人も買いに来られるようになり、少しずつ販路が増えていきました。今は、学校給食への卸も視野に入れながら、高品質な野菜づくりに取り組んでいます。 |
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| 新しくチャレンジしたいことは？ |
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| 今はまだ具体的に動いていませんが、珍しい野菜を栽培する生産者の集まりを作り、そのネットワークを生かして、販売先を増やしていきたいという思いはあります。 |
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| 就農して良かったなと思うことは？ |
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| 生活費を稼ぐためだけに働いていた時を一つひとつやってきたことの積み重ねが形になってきているので、信じてやってきて良かったなと思っています。 農業は家族が一番。妻も笑顔で取り組んでいますし、家族が楽しくやってくれていることも、農業をやってきて良かったなと思えることですね。 |
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| 新規に就農する方にメッセージを |
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| 自分が楽しくないと続かないと思います
が、楽しいだけでは経営できません。それをうまく両立できるような夢を持ち、夢に
向かって一つひとつ頑張っていってほしい
です。 |
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■現在の経営状況(平成23年) |
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