就農のきっかけは?
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大学院に1年行って辞めてから就農しました。それは、僕自身が会社員に向いていないと思っていたからなんです。時間に縛られるのがものすごい嫌いなんですよ。でも、農業なら時間を自由に使えるじゃないですか。そこに魅力を感じたので。それと、もともと家で干柿などを作っていたので、農業で生計を立てていけるなと思ったのも、就農した理由のひとつですね。
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就農してみて農業に対するイメージは変わりましたか?
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全然違うと思いますね。何を作っても、思い通りにいった年はないですね。当然ですけど。でも、平日でも休みをとれるというのは、イメージ通りですね。もっと忙しくしようと思えばできますが、それはちょっと。時期時期で心身を休めて、ゆっくり生きています。
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主に何の栽培を?
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メインは野菜苗とホウレンソウですね。野菜苗は、ナス、トマト、キュウリなどです。他に、米と春野菜を作っています。野菜苗と春野菜が終わってハウスが空き次第、ホウレンソウを入れるといった具合ですね。干柿は本家のメインなので、それに関しては僕らは手伝うぐらいです。去年、干柿は5万個収穫できました。史上最高ですね。
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出荷方法は?
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ホウレンソウは、農協とスーパーと直売。直売は福光の道の駅の直売所に持っていきます。野菜苗は、直接ここに買いに来られるお客さんもいますが、大半はお店に卸していますね。
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ホウレンソウを選んだ理由は?
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野菜の王様だから(笑)。それと、年間を通してキロ単価が高いことと、近くで作っている人があまりいかなかったことが理由ですね。
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ホウレンソウの栽培技術の勉強は?
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県内では八尾は、ホウレンソウ農家の産地のようになっているので、そこに半年ぐらい研修に行ってきました。今までは普通のホウレンソウだけを作っていましたが、去年から寒締めホウレンソウを始めました。寒さに合わせることで、甘くなるんですよ。
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野菜苗の勉強は?
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野菜苗の技術を習ってきたのは妻なんです。独身時代に研修先に通って勉強してきました。でも、僕はホウレンソウ、妻は野菜苗と役割分担をハッキリ分けず、一緒に作っていますね。
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喜びを感じる時は?
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お金が入った時ももちろん嬉しいのですが、ホウレンソウや野菜苗など全部がうまく作れた時が1番嬉しいですね。ただ、作ることは誰にでもできるので、全部売りさばいた時も嬉しいですね。あぁ、終わって良かったな、みたいな感じ。売るのも難しいですからね。あとは、お客さんから「いい苗やね」と言われた時も嬉しいです。
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昨年の出来を100点満点で自己採点すると?
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苗は80点ほど、ホウレンソウは50〜60点ほど、柿は70点ほどかな。
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今後の目標は?
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ホウレンソウも野菜苗も水のやり方や気候で全然違ってくるんですよ。なので、毎年、条件が違う中でも、常に品質の良いものを作らないといけないと思っていますね。今は商品にならないものがまだまだあるので、商品化率を高めていきたいですね。
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新規に就農する方にメッセージを
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僕らは親の跡を継いだわけではないから、僕らみたいに新たにやり始める人たちには言えるんですけど、最初から思い通りにいくとは思わない方がいいんじゃないかなと思いますね。そう覚悟しておいた方がいいと思います。
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■現在の経営状況
野菜苗 7万本
ホウレンソウ 10a×2〜3回
■将来の経営構想
野菜苗 10万本
ホウレンソウ 15a×2〜3回転 |