ミョウガを上平の特産にしたい

氏 名:高原 和也
年 齢:31歳
出身地:南砺市
就農年次:平成13年



就農の経緯は?
 今は上平農業公社の職員です。平成13年に公社ができる前までは、21歳からバイトみたいな形で農業に携わっていました。

生まれは、旧上平なのですか?
 そうです。結婚してから福光に住んでいるので、毎日通っています。同級生でここに残っているのは、もう1〜2人ぐらい。多くは県外や富山市に出て行ってしまいましたね。

学生の頃から就農しようと?
 全然やる気はなかったですね。富山市で違う仕事をしていましたが、こっちに帰ってきたんです。その時に「田んぼを手伝ってくれ」といわれて手伝い始めました。何もすることがないので、働かなくてはと思って、バイト感覚でやっていたんです。それが、やっているうちに、だんだん面白くなってきて。

どういうところに面白さを?
 機械に乗れることです。今は機械作業がほとんどなので、作業をしていることが楽しいですね。今の機械は性能がいいので、エアコンも効くし、音楽も聴けるし、かなり快適ですよ。

今は何の栽培を?
 米が中心ですね。あとは赤カブ、そば、カボチャなどを作っています。公社の事務局長が親方なので、その指示に従って、3人で全部やっています。忙しい時は、シルバーの方に来てもらっています。

その3人の年齢は?
 20代、30代、40代ですね。作業をする時はバラバラの時もありますが、大体チームとして動いていますね。その2人がいないと、辛いですね。3人ともここ出身で、小さい時から知っているので。

米作りは、どのぐらいの田んぼを?
 旧上平地域内の32haの田んぼを耕しています。小さい田んぼがたくさんあるので、田んぼの枚数が多いですね。山間部なので、段々になっているんです。32haの田んぼは、その後の草刈りなどの作業も、頼まれたらやらなきゃいけません。夏は毎日、朝から晩まで草刈りで終わってしまいますね。公社の田んぼもあるので。若い人もいますが、お年寄りしか田んぼをしていない家が多いので、年々田んぼが増えてきています。放ったらかしにしていたら、荒れてしまうので。何とかしなきゃいけないですし。

それらの田んぼの水管理は個人で?
 そうです。さすがに、そこまでは見れないですね。水は山の雪解け水なので、涸れることはほとんどありません。除草はこっちでやったり、個人で散布されたり。ヘリで散布できるところもありますが、近くに山があるので基本的にはほとんどできませんね。

作られたものは、どこで販売を?
 米は公社で売る分もありますが、ほとんど農協ですね。赤カブは農協でほとんどが漬物に加工されます。

農作業のエネルギーの源は?
 やらないとしょうがないから(笑)。他にやる人がいないので、仕事ということで頑張っています。

目標は?
 米と赤カブは昔から作っているので、それとは別の野菜などを作ることができたらいいかな。冬はスキー場でスタッフとして働いているので、冬の間にハウスで作れるものがあればいいかなと思っています。そばは、まだ面積が小さくて大々的にやっていないので、もっと増やしていきたいですね。今、ミョウガも作っているのですが、これも増やしていきたいです。出荷時に箱詰めをしなきゃいけないので手間はかかりますが、ミョウガを地域の特産にすることが、将来の夢ですかね。

新規に就農する方にメッセージを
  基本的に好きじゃないとできない仕事なので、やりたいと思う人にはやってみてほしいですね。すぐ就農せずに最初はバイトでやってみるのもいいかもしれません。そしたら、自分のやりたいことが見えてくるかもしれないので。

■現在の経営状況
水稲(公社直営) 4.5ha
赤カブ 1.5ha
そば 0.1ha
 
■将来の経営構想
・ミョウガの規模拡大
・そばの規模拡大


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