人間関係が大切です

氏 名:谷川 明夫 さん
年 齢:29歳
出身地:富山市
就農年次:平成15年



いつ頃から就農しようと
 きっかけは、小学校の時の学校菜園です。畑を借りてみんなで野菜を作って、とれたものを調理して食べるという。野菜を作ることが楽しくて、農業が好きになりました。それに、机に向かって勉強するよりも、外に出て体を動かしている方が好きなんですよね。

その後の進路は農業ひとすじで?
 中央農業高校に入って、農業者大学に行って、この会社に入りました。主穀作と野菜の他に加工もしています。正社員は12名、他はパートさんですね。会社組織なので、チームごとに取り組んでいます。

有限会社「紅農友会」での谷川さんの担当は?

 専門の担当はありませんが、与えられたものをこなしているという感じです。水稲に関しては入社3年目あたりから代かき担当です。平らにするために結構気を張りますね。また、途中の管理作業やコンバインでの稲刈りなど、ひと通りはしています。パートさんや他の従業員に指示もしたりと、中間管理のような感じですね。
 野菜は、ほ場づくり。肥料を撒いて起こして畝を立てて。植え付けはパートさんがやるのですが、手が足りない場合は男達もお手伝いにまわる感じです。野菜は里芋がメインで、他にスイートコーンやピュアホワイトという白いトマト、大根、キャベツ、白菜など旬の野菜を作っています。
 冬には高岡市の委託を受けて除雪もやっています。道路部門と歩道部門があって、自分は歩道部門を担当していますね。

農業に携わって良かったことは?
 植えて穫れるまでの過程が楽しいですね。もちろん、収穫の喜びも。

自分に対する課題や目標は?
 機械の操作には資格が要ります。リフトの資格は持っていますが、クレーンは持っていないので、色々な資格を取ってどんな仕事にも対応できるようにしたいなと思っています。また、スムーズに作業できるよう心がけています。どうしても天気を見ながらの仕事になりますから、計画がずれ込んでいくことも多々ありますが、臨機応変にうまく調整していきたいですね。

この会社で学んだことは?
 大規模なので大規模なりの動きですね。大きな規模での作業を時間内にこなさなければいけないので、そういった動き方は学ばせてもらっていると思います。

農業を通して、成長できたなと思うところは?
 人間関係ですかね。地域の土地や水を使っているわけですし、田んぼはなるべくまとめるようにしないと効率が悪くなってしまうので、田んぼを効率良くまとめる時は地域の皆さんに話をして協力や理解を得られるよう努めています。地域の方々と仲良くすることが会社の発展につながることだと思っていますので。また、周辺には大きな農業者が多いので、仲間づくりも大切にしています。

県の青年農業者協議会の理事や、青年農業者HITSの副会長をされているそうですね
 HITSでは研修や視察、定例会など色々なことをしています。情報交換をしたり、刺激を受けることも多いですね。仲間という感じですね。また、高岡市の青年農業者協議会の青年部会の会員にもなっています。

就農して良かったですか?
 体には合っているかなと。学校菜園で知った楽しさが、今も続いているという感じです。

これからの目標は?
 社長は何でもすぐにこなされるんです。そんな社長に少しでも近づけるよう取り組んでいきたいと思っています。また、会社の中では、色々なことを教えられる立場になっていきたいです。今は中堅の方にいますが、上の方にいけたらなと思っています。色々な付き合いや日々の積み重ねの中で指導力を身につけていきたいです。

新規に就農する方にメッセージを
 HITSや県の青年組織に入って、色々な人との付き合いや仲間づくりに励んでもらえたらなと思います。仲間づくりに頑張ってほしいですね。

■現在の経営内容
主穀作      50ha
大麦       8ha
里芋       2ha

■将来の経営構想(平成23年以降の目標)
・若手の育成


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