負けん気があれば、続けられる

氏 名:山田 大介 さん((有)営農ワイエムアイ)
年 齢:22歳
出身地:滑川市
就農年次:平成14年



就農の動機は?
 中央農高で米やタマネギなどを専門に勉強していましたが、卒業してすぐ就農しようという考えはなかったんです。でも、学校の実習で田植えや稲刈りをやったら、頭で勉強するよりも農業の方がいいかなと思えてきて。農業に関することは何もかも知りたいと思ったんです。農業といっても幅広いので、この会社で1つでも2つでも吸収することができればいいなと思って、営農ワイエムアイに就職しました。

ここに就職して良かったことは?
 大きい機械に乗らせてもらったり、何でもスケールが大きいんですよ。そんな機械を操作することを仕事としてできるのは、この会社の従業員だからこそなので、ここに就職して良かったと思いますね。それと、学校では学んだことを実践するということはあまりなかったんですよ。だから、頭で理解していても実践で出来ないことがあるということや、その反対もあるということなどを学ぶことができましたね。

農業に対するイメージの変化は?
 いい意味で変わりましたね。初めは泥を触る作業のため汚れるというイメージがありました。しかし、農業は土と触れあう職業であると理解すると、汚れることは何でもないと思うようになりました。それに、作業自体が辛いんじゃなくて、体を動かすから疲れることもあるぐらいで、想像よりも辛くないと思います。

主な仕事と任されている作業は?
 育苗の関係、田植機の運転、大豆の種まき機の運転です。秋はコンバインで刈ったものを乾燥・調製しています。あとネギもやっていますね。任されているのは、調製作業ですね。乾燥機はまだ全部じゃないんですけど、玄米にする方の籾摺り作業は全部任されています。


その作業の難しいところは?
 籾を外して別のタンクに送るのですが、そのときに籾が混ざったらダメなので、初めは混ざらないようにするのに苦労しました。今はほとんど混ざらないようになりましたけど。

やりがいを感じたことは?
 自分でやるかどうかは別として、ずっとやってもいいかなとは思っています。これからは農業法人組織や、自分のような兼業スタイルで仕事に携わりたいという人もどんどん増えていくんじゃないでしょうか。

将来の目標は?
 まだビジョンが見えていないので先のことは分かりませんが、この会社で学べることはいっぱい学びたいという考えは、入社したときからずっと強く持っています。学びたいというのは力をつけたいということで、力を持ったら何か始めたくなるんじゃないかと。力を得ることができたら、会社を継ぎたいとか、自分で独立したいとか、そんな欲が出てくると思うんですよ。そこまでいけるか、いけないか、ですね。

やる気を持続させる方法は?
 負けん気ですかね。同じ職場のあの人には負けたくないとか。悪い意味じゃなくて、自分が劣っているからこそ、先輩たちがいるからこそ。負けん気があれば失敗しても上へ、上へといけると思います。

新規就農する方にメッセージを
 就農するかどうするか悩んでいる人には、アドバイスすることはないんですよね。心配したり、不安に思っていたりする人の方が成長すると思うから。強く前に進みたいと思っている人ほど、すぐ挫折すると思うから。ちょっと引いて物事を観察できる人の方が成長するんじゃないのかなと思いますけど。もし、悩んでいるんだったら、とりあえず行動に移してみること。自分が役に立ったり、自分を活かせたりする場所があると思うので、意欲さえあれば何でも吸収できると思います。

■現在の経営状況((有)営農ワイエムアイ)
 水稲          約55ha
 大豆          13ha
 ハウスネギ・露地ネギ  約0.4ha


社団法人 富山県農林水産公社 
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