はじめに就農Q&A体験・研修資金等の手当て農地の取得農業法人に就職職業紹介
新しく農業をはじめる 就農までのステップ

 「農業をやりたい」という夢をもちながら、農業に近づく方法がわからない人も多いと思われます。又農業に対する意識もさまざまで、受け入れる地域でも始めてのことですから、お互いに模索しながら進めることが必要です。農業をはじめるときの具体的な手順や注意すべきことがらについて紹介します。


 農業技術、経営管理知識の習得
 農業のことを勉強したことはないが富山県で農業をやりたい方や、農業法人に就職するために基本的な技術を学びたい方は、「とやま農業未来カレッジ」への入校をお薦めします。
 自分の考えている農業のイメージが固まっていれば、先進農家で「実践的な研修(長期実践研修)」をすることが大事です。

 就農候補地の選定
 農地を買ったり借りたりする前に、自分の目指す農業のイメージに即した希望地域を決める必要があります。「どんな農業をやるか」「どんな作物を作りたいか」も地域を選ぶ重要なポイントです。もちろん生活条件も判断基準になります。

 青年等就農計画の策定
 就農の意志が固まり、就農候補地(農地、住居)が決まったら、将来の経営目標に即し経営形態、経営規模、所得等について経営開始から年次毎に経営目標を策定し、5年後には農業で自立できるようにします。
 就農計画の作成については農林振興センター、市町村、農協が支援します。

 認定新規就農者
 青年等就農計画を策定したら、就農予定地の市町村に提出し、適当と認められると認定新規就農者となり、各種の支援を受けることができます。

 資金の確保
 具体的な営農計画を作成したら、経営開始時の経費の算定を行います。
・ 自分でどれだけの資金が準備できるか
・ どれだけの資金を借り入れすればよいか

 農地の取得
 就農候補地が決まるとまず最初に農地をいかに入手するかが課題です。農地は農業の生産手段であり財産であるため、必要とする農地の情報を入手することはきわめてむづかしいので、相談窓口(市町村農業委員会、市町村農政担当課、農協)で紹介してもらうのが早道です。

 住宅の確保
 農業をはじめるときは、当然住宅が必要になります。
就農希望先の市町村を通じて探してもらうのが普通です。なるべく農地と住居を合わせて探しますが、ときには適当な住居が見つからなかったり、多額の資金を要することもありますので、農地の近くの公営住宅を借りるなど、いろいろ工夫しなければなりません。

 農業機械、施設の取得
 新規就農の場合は、農地の購入資金や2〜3年間の生活資金の準備などに多額の資金を要し、機械や施設の購入までに資金の余裕がないのが一般的です。
 離農した農家の農機具や施設を利用することも一策ですが、富山県では支援対策として「新規担い手規模拡大支援事業」等があります。